白根山(草津温泉)概要: 白根山は草津温泉(群馬県吾妻郡草津町)の温泉街の背後に聳える名山で、案内板によると「 草津白根山は1882(明治15)年以降、たびたび噴火を繰り返している活火山です。明治以降の噴火ではマグマに由来する火砕流や溶岩流は発生していません。また、現在の噴火位置は湯釜を中心とした半径600m以内に限られています。おもに水蒸気爆発により火山灰や噴石を飛ばすタイプの噴火で、人頭大の噴石が火口から約3km程度の場所まで落下することがあります。火山灰は粒子が小さいため、より遠くまで運ばれます。」とあります。白根山は標高2171mの火山で火口には直径約300m、水深約30m、水温約18℃の湯釜があり観光地になっています。又、白根山は古くから信仰の山としても知られ、山頂には白根神社が創建され「上野国神名帳」には「吾妻郡十二座従一位白根明神」との記載があり吾妻郡では一番格式が高かい神社でした。中世以降は神仏習合し山岳修験の拠点として発展し女人禁制の霊山として信仰され明治時代初頭に発令された神仏分霊と明治5年(1872)に発令された修験道禁止令で衰退しましたが当時の遺構や遺物が現在でも発掘されています。草津白根山の中腹には駐車場やレストハウス、リフトなどが完備され、山頂までは登山道も整備されています。駐車場から山頂まで往復で3時間程度、途中には弓池や鏡池、逢ノ峰(標高2109.9m)、噴火口跡などがありシーズンには多くの登山者や観光客で賑わいます。
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